■ 大阪公演終了直後
<まえおき>
インタラクティブ・ライブ2003「LIMBO-54」について,
第一回〜二回公演(4/28,29 大阪公演)の内容をふまえて,
解析を行った.
ここで,解説の都合上,どうしてもオフィシャルの画像を
2点ほど使わせていただかなければならなかった(図1・図4).
著作権上,この2画像に関してはケイオスユニオンに掲載の了承を頂いている.
よって図1・図4の画像に関しては無断使用を固くお断りさせていただく.
なお,我々は解析だけが目的であるので,解析結果に関して外部の方とディスカッションを行ったり,
多くのファンへ働きかけることは予定していないので,その点もご了承願う.
(図1)DANCERに見える進行表 © 2003 AMIGA Forum, All Rights Reserved
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<分岐図の作成>
インタラクティブ・ライブ2003「LIMBO-54」について,
解析が難解であるのは分岐図を得られていないことが大きい.
前回の「賢者のプロペラ」では在宅オーディエンスのブラウザに表示される進行表には,
分岐図があったが,今回は図1のような進行表でしかない.
しかしこの進行表からどのようなルートを通ってもHOT POINT(*1)が4回あることが分かる.
(*1) HOT POINT
会場での左右判定などのこと.以下HPと省略. |
しかし,HPの数だけでは分岐図はわからない.
HPが4つだとしても,図2のように拡散型なら16種といった
多くのルートを作ることができるし,
収束型のように比較的単純な少ないルートで済むこともありうる.
例えば,前回の賢者のプロペラであれば,図3の様に,拡散→収束→拡散→拡散となっていた.
まず,この分岐図を作らない限り,「右がダメだから左」「物語上こっちではないか」といった,
根拠のない意見になってしまう.
まずはこの分岐図を作成することで解析を進めることができるのである.
(図2)様々な分岐図
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(図3)賢者のプロペラ分岐図
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分岐図のヒントは2つあった.
一つは「LIMBO-54 準備イベント〜活線LIMBOを踊る夜〜」の中で
平沢氏が戯れに分岐図を見せたのである(図4).
これは大きなヒントとなり,第一HPが拡散型であることが分かった.
もう一つのヒントはDANCERに伝えられるテキスト文の中にあった.
DANCERには現在会場がどうなっているか,テキストメッセージで伝えられている.
その各メッセージの最初には,アルファベットと数字で構成されている「現在ポイント」が記されている.
例えば第一HPで右のドアを選択するとポイント名は「H1B1」といった具合である.
大阪公演は2回とも右のドアから入り,しかもその後はほぼ逆の選択を行ったため,
右のドアに関する分岐はかなり正確に把握することができた.
結果から言うと,第二〜四HPは全て収束型であった.
ここで,DANCERテキストの収集に協力して下さった方々に深く感謝を申し上げたい.
さて,ここで一度,HPについてまとめておくと下記の通り.
・第一HP:左右のドアの選択
・第二HP:T字路の左右の選択
・第三HP:ヒラサワAがヒラサワBを追い越せるか
・第四HP:T字路の左右の選択
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(図4)生の分岐図! © CHAOS UNION ,.LTD
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<分岐図>
これが我々が収集したDANCERテキストを組み合わせてできあがった分岐図である.
また,ライブ会場でしかわからない情報を赤文字で記入した.
(図5)分岐図
<右のドアルートの台を4つ集めるには>
まず,第一HPで右のドアを選んだ場合,「H1B2」で僧侶1より
「すでに台はおまえに渡した」と言われる.
これはヒラサワBがすでに台を持って行ったということと思われる.
少なくとも第一HPで右のドアを選択する限り,
ヒラサワBが持って行った台を,
どこかでヒラサワBから入手しなければならない.
第二HPではL選択で僧侶2から台を取得.
また,第四HPでもR選択で僧侶4から台を取得(双方第一回公演が正解).
問題は第三HPである.
追越成功の場合,僧侶に会って台をひとつGETできるので正解に思えるが,
現在分かっている右ルートの最善のパターンで進んでも,
最終的に3つの台しかそろわないことが分かっている(第一回公演より).
ということは,4つの台を揃えるパターンがあるならば,
それは現在分かっていないルートにより最善の道があるということになる.
右のドアを選んだ場合ののちのHPでまだ選択されていないのは,
「H3B」で「ヒラサワAが負ける(追越失敗)」ということだけであり,
たとえ先にヒラサワBがここでも台をGETしても,「H4B」までの間に
ヒラサワBがGETした2つの台をまとめてヒラサワBから受け取ることが
できるのかもしれない.
というか,それ以外に,右のドアのルートでは台を4つそろえるのは
考えられないのである.
なお,全ての台を取らないで最後に逆転するという方法も物語的にはありえそうである.
第二HP「H2B(図ではH2B-2)」ではLで台が取得でき,Rでは取得できない.
あえてH2Bで台を取らない(R選択)もありうるのではないかと考えてしまう.
しかし,分岐図を見るとそれは考えにくいことが分かる.
H2Bは収束型で,H3Bで閉じてしまうのである.
ということは,H2Bの選択の結果がH3BまたはH4Bで影響することは考えにくい.
H2Bの選択の結果がその後に関わるのであれば,別のルート,つまりH2Bが拡散型であるはずである.
よって,H2BではLを選択して確実に台を入手しなければならない.
結論.右ルートで4つの台を集めるには,
・第一HP:右のドア
・第二HP:L選択
・第三HP:追越失敗
・第四HP:R選択
が最も可能性が高い.
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<左のドアルートの台を4つ集めるには>
次に,第一HPで左のドアを選んだ場合であるが,これは全く分かっていない.
過去のインタラクティブライブから推測するに,ストーリーは似ているが,
HPの左右どちらが正しいかといった点に関しては逆ルート(今回は右のドアのルート)からは
推測できない.
ただし,第一回公演のアンコール前に平沢氏は,
「正解のルートは2つあり,1つは「ひねくれ」なければ解けない.」
といった意味のMCを言っている.
おそらく左ルートでは素直に追越成功することで,台を4つ集めることができると思われる.
仮にそうだと仮定した場合,東京会場が大阪会場より遙かに多いキャパシティであることを考えると,
大阪に参加していない,この解析結果も見ていない人達の数はかなり多いはずである.
そういう人達に右ルートで「追越失敗」をさせることは可能だろうか?
過去の例から言えば,大阪公演の結果を東京公演に反映させるのは,「KING放置の失敗」「賢者のプロペラでの大阪初日と東京初日のルートが全く同じ」と過去2回連続で失敗している.
右のルートはほぼ分かっているが,第三回公演(東京初日)に左のルートで様々な結果を解析し,
第四回公演にかけるという選択も考えられる.
ここは悩みどころである.
結論.左ルートで4つの台を集めるには,
・第一HP:左のドア
・第二HP:不明
・第三HP:追越成功?
・第四HP:不明
を第三回公演で行い,その解析結果をもって第四回公演に繋ぐ.
<補足>
会場の参加者が行うことは,「共鳴台を4つ集めること」である.
一方,DANCERが行うことは,「しるしを4つ集めること」である.
ここで,「台にしるしを載せるときに現れる3つの爆発物に触れた場合の爆発」や,
「DANCERが触れた事によるCITYでの爆発」は
ストーリー展開にどのような影響を及ぼすのか心配されるかと思うが,
それは影響しないと考えて良い.
なぜならば,既に分岐図が出来上がっており,上記の爆発はHPではないからである.
つまりそれによって物語が変わることは非常に考えにくいのである.
会場はただ正しいルートを選択し,共鳴台を4つ集め,
DANCERはただ,迷路を抜け,謎を解き,しるしを4つ集めることが今回の作業である.
なお,こちらでは今回の解析は会場側だけとした.DANCERの解析に関しては情報が少ないため,
公開には至らなかった.
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