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はじめに 本コンテンツは2008/11/28(金)〜29(土)、東京キネマ倶楽部で行われたライブ、 「PHONON 2551」にて披露されたテスラコイル、 およびその金属檻「ファラデーケージ」についてブログに記載したものを、多少整形して転記したものです。 色々と解析していると、こういう大きい空振りをかますこともあります(笑)。 テスラコイル あっちでコメントしたり、こっちで話したりしたテスラコイルのまとめ。 平沢さんが使っていたシステムは「The Musical Tesla Coil Zeusaphone Z-60」とのこと。 http://www.zeusaphone.com/zeusaphoneZ60.html MIDIシグナルもアナログシグナルもインタフェースを装備している。$4999。 たけぇ。これだけの値段なんだから今後もライブで使って欲しい。 ところで、アナログインタフェースって基本的にはエレキギターを想定したもの? これはイナズマ・デストロイするしか!電流金網デスマッチでイナズマ・デストロイ炸裂!<もはや言いたいだけ(笑)。 テスラコイル、もっと安ければ私も欲しい。 自作しているサイトも検索すると結構見つかる。が、私のような電子工作の素人同然の人間が参考にしながら作れるような素人フレンドリー日本語サイトはなかなか見つからない。英語なら配線図付きでちらちらほらあるけど。 で、見つけたのはこちら。 http://www.amazing1.com/tesla.htm BTC3シリーズがお求めやすい! BTC3Kは設計図とキット。$449.95 BTC30は動作確認済み完成品。$549.95 作って動かなかったり、なんだかんだのリスクを考えるとBTC30かな。これってMIDIかアナログのインタフェース持ってるのかなぁ…。 まぁ、なければインタフェース(電圧可変器)を自作するさ。それぐらいなら私でもなんとか。 このページ、ライブ1日目の夜に見つけたのだけれど、それからずっと欲しい欲しいと考え続けていた。 あぁ欲しい。だが、買う予定はない(笑)。 ファラデーケージ(疑問編) ライブで設置されていたテスラコイルの金属檻、ファラデーケージ。この大きさは目測で120×120×300cm。 一辺120cmの立方体が2つ、その上にその半分が乗っかったようなフレーム。 多少、記憶が定かではないところもあるが、この金網の張り方がどう考えてもおかしい。 一番下は180cm幅の金網1枚でぐるり。 その上は前後に60cm幅が2枚。 一番上は図の緑色の部分が金網が足りずに微妙に5cmほど空いていた記憶があり、これから考えると最低でも金網が2枚、おそらく3枚に分割されている。 つまり、下180cmは金網1枚なのに、上120cmは5枚程度に分割されている。 私は家庭菜園で同じような構造の防虫フレームを作っているが、網を張る時に考えるのは、まず「できるだけ切らない、縫わない」こと。その方が綺麗だし強度がある。 なにより切ったり縫ったりするのはとても面倒なのだ。 ホームセンターへ行って金網売り場に行くと分かるが、こういう布や網は180cm幅で売られているのが一般的。 一番下の金網が180×480cmであることからも、幅180cmの金網から作っていることが想像される。 しかし、なぜ上120cmも同じく1枚で作らなかったのか。もう一回ぐるっと巻いて、余った部分を天井にすれば、とても簡単に全体を被える。 しかも、2段目の前後に分かれた2枚の金網のサイズは60×240cm。 実際にやってみると分かるが、180cm幅の金網から60×240cmを2枚を切り取るのはメチャメチャ無駄が多い。 収納や運搬の為に分割しているのであれば、一番下の金網が大きすぎる。 誤って分割してしまったにしては、不自然に無駄なサイズに切っている。 何かを作ったあまりで60cm幅の金網が手元にあり、廃物利用的に使ったとも考えられる。しかし、より放電が飛びやすく、観客が注目しやすい上側に分割された金網を使うだろうか? 私なら下側に使った大きな金網こそ上側に使いたいと思う。 なぜ、ファラデーケージの金網は下側だけが大きく、上側ばかりが分割されているのか。 私はその疑問を持ち続けていたが、マイミクであるところのジフさんの日記で、もしやと思われるヒントを得た(ちなみにこの日記は客入りの曲やグラビトロンの演奏までつっこんで書かれていて、かなりお勧め)。 リカンベント乗りでおなじみのZiggyさんは電気技師の一面もあり、金網を分割し、その限られた金網にアースをスイッチングすることで意図したエリアに放電を飛ばせるということをジフさんに話していたらしい。 そのやりとりを見て、私は当初「考えすぎではないか…」と一度は思った。が、よくよく考えれば、私が疑問に思っていた上側の金網を分割させた理由としてあまりにもマッチする。 そう言われれば、金網と金網の間は微妙に空いており、重なってはいなかった(かといって、厳密に金網同士が通電しないように気を遣っているようにも見えなかったが)。 例えば、テスラコイルを稼動させてみたらドーナッツ状の部分からファラデーケージへ真横に放電した。それがテスラコイルとファラデーケージの最短距離であり、事実、ライブでも最初の放電はそのように飛んだ。 何度放電させてもほぼ横にしかスパークしなかったら、アースで放電を上に誘導しようというのは当然のアイディアのように思える。 ただ、この話は仮説に仮説を重ねてばかりの話だ。確たる証拠はない。 あぁ、せめてこの事に1日目で気付いていたなら、2日目はどのように放電するか自分の目で確認できた。しかも2日目は「夢見る機械」の演奏やり直しまであったのだ。 もし2回の演奏の放電方向が酷似していたのなら、アースで放電を誘導しているという説にかなりリアリティがもてる。 またライブでテスラコイルを使うだろうか?その時、私は恐ろしい集中力で放電方向を暗記するんだろうな(笑)。 なぜか平沢さんのライブは、インタラでなくとも色々読み解かなければならないことに追い込まれる(笑)。いや、それはとても楽しい作業だ。 仲間内であーでもないこーでもないとアイディアをぶつけ合うのは普段はなかなかない遊びだ。 ファラデーケージ(解決編) スタッフさんから(某マイミクさんを経由して)ちょっとしたファラデーケージの網の張り方の情報を教えて頂きました。 結論から言うと、アースのスイッチングではないとのこと。私もぼんやりとしか書かなかったのですが、 アーススイッチングであるなら、腑に落ちない点もちょこちょこありました。 (引用ここから)例えば、テスラコイルを稼動させてみたらドーナッツ状の部分からファラデーケージへ真横に放電した。 それがテスラコイルとファラデーケージの最短距離であり、事実、ライブでも最初の放電はそのように飛んだ。(引用ここまで) 初日の一発目は放電が真横に飛んでいます。これは網のブロックとしては一番下、 つまりアーススイッチングする必要のないエリアへ放電していました。つまりアーススイッチング機構があったとしても、 少なくとも一発目はそれが働いていなかったということ。 (引用ここから)そう言われれば、金網と金網の間は微妙に空いており、重なってはいなかった(かといって、 厳密に金網同士が通電しないように気を遣っているようにも見えなかったが)。(引用ここまで) 重なってはいなかったが、網同士が通電しないように絶縁されてはいなかった。むしろ、単に針金で止めていたような気がします。 もう一つ、明確には書きませんでしたが網の張り方が、アーススイッチングの為であれば、放電は左右に飛んだ方が見栄えが良い。 図を見ていただければわかるように、2段目の網は前後に張られていました。 このあたりのモヤモヤ感もあったので、 > 仮説に仮説を重ねてばかりの話だ。確たる証拠はない。 と書きました。アーススイッチングであるという証拠はないけど、そうであれば様々な疑問点のつじつまが合う。 ただ、自信を持ってそうだと言えなかったのは、上のようにアースイッチングであれば、それはそれで腑に落ちない点もあったからです。 では、網の不自然さの本当の理由は何なのでしょう。 理由1:上の網と下の網は張った人が異なる。 正直、私はコケましたよ(笑)。下は大道具というか舞台を作る専門家でしょうか? でも、上の網は張り方が「下手」という事ではなくて、「分割が不自然」でした。 理由2:ファラデーケージが予定の大きさから小さくなった。 うーん。これって小さいサイズが大きくなって分割が不自然ならわかりますが、 予定より小さい檻になるならそれほど不自然に切る必要はなさそうな…。 で、まだ何となく腑に落ちないのはありますが、とりあえず決着(笑)。次回は綺麗に張られてると良いなぁ(笑)。 Powered by Ruby 2.6.10 |