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1998/09/05 13:00の回 当HPのイベントレポートは私(マヒト)がざっと書いて,嫁(ASURA)が内容の追加/校正をしております. つまり,通常は2人でイベントを見ているわけです. しかし今回は石丸電気で「救済の技法」を買った人のみのイベントということで,チケットは1枚しかありません. 「救済の技法」をMHVで1枚,石丸電気で2枚(イベントは13:00と15:00の2回)買ったというツワモノもおりますが,いかんせん私は不熱心なファンなので, 今回は嫁のみ会場へ潜入させました. ちなみに嫁はP−のデビュー前からその存在を知っていたり, P−の1stアルバム(IN A MODEL ROOM)を発売とほぼ同時に購入するなど,ファン暦は異常に長い者であります. では熱心なファンかというと,その点は私と五十歩百歩…. それでは,私が鵜飼いとなって,嫁に「飲まずに吐き出せ」と叱咤激励しつつ書かせたレポートをご覧ください. 今回はASURAがレポートします.とは言ってもギリギリに会場に着き(不真面目ファン(笑)), メモもとらずボ〜ッと見ていましたので,どれだけ思い出せるかどうか….すみません…. 場所は秋葉原,石丸ソフトワン店内2階の小部屋です.中にはイスが並べられていますが, 100人ほどの客のうち3分の1くらいが立ち見です.部屋の前方には,正面に机とイス,右手にスクリーン. いつものようにテスラ姉さんが進行としてまず登場.他の販促イベントにすでに参加している人が多いこと, 場所がクローズドであることから,「今日はレアな話をしていただきましょう」とのこと. (マヒト談:オンラインゴーストがいる限り,クローズドな空間は無いのだよ) まずは「TOWN-0 PHASE-5」のPV上映.やはり笑われる…. 続いて,いよいよ平沢氏がいつもの黒装束で登場です.机の向かって右にテスラ姉さん,左に平沢氏が着席. 「向こうで聞いていたのですが,なぜ笑われるのでしょう. 骸骨のところはともかく,しょっぱなから笑われるのはどういうことか…」. いくら綺麗なメカ,画像になろうとも,モニターに平沢氏の顔がで〜んと付いているということがいかにインパクトがあるか, 氏はわかっていないようです(笑). (マヒト談:平沢氏は自分のセンスがいかに他人のそれと違うかを認識すべきではないか?) PVにからんで,インターネット上でPV制作者に「へろへろの絵」によるコンテ, 「あろうことか,そこに付いていた文章まで」公開されてしまったことを語る平沢氏. 「へろへろの絵」は,先日のベルセイベントですでに自作Tシャツにプリントしていた人がいたそうで, 「べつだん著作権は主張しませんので,ご自由にお使いください」とのことでした(笑). 今回のイベントでは,タイでのレコーディングにまつわるネタがおもに披露されました. タイでレコーディングするのは「日本のスタジオで,時間と高いスタジオ代を気にしながらやるのと違って, 楽しみながらできてよい」.「みなさんもやってみたらわかります.タイに出勤してタイムレコーダー押して…」. これにはテスラ姉さんも困惑(笑).(マヒト談:やらないつーの) 「アマチュアのミュージシャンの方も,うまくやればタイでのほうが安くレコーディングできるかもしれません」と言われても, うまくやるのはむずかしそう…. タイにまず入るところから大変なようで,あらかじめ税金がかからないことを確認済みの機材でも, 税関で役人から「"それは税金がかかる.私が半額で通してやってもいいが領収書は出さない"と賄賂を要求される. もめるのもイヤなので払ってすます」そうで,そうやって世渡り上手になってゆくのですね(笑). レコーディング・スタジオでのエピソードも多数. タイではとにかく何が起ころうが,「Welcome!」の気持ちで受け入れないとやっていけないそうです(笑). 「スタジオ内に,レコーディング関係者以外の人が平気で入ってくる. ボーカル録りの本番中にレコーディング・ブースに見学者が入ってきたことも」. あるときはヨーロッパなどからタイに来たミュージシャンがスタジオに現れて, 「勝手にギターのアレンジをしていたりする.翌日も現れて相変わらずギターのアレンジを続けているが, 録音に参加させることだけは絶対にない!(笑)」. 「仕事中に,ソファーに寝そべってウォークマンで違う音楽を聴いているタイ人のスタッフも…(苦笑)」. またタイでは複数のスタジオがあってもすべてに機材が揃っているわけではなく, あるとき自分の声質にもっとも合ったマイクが隣のスタジオで使われていたとか. 「苦情を言うと"隣は5時間くらいかかる.高いマイクを使っていいから,気に入ったものを選べ”と言われた. (彼らなりの親切なので)これからボーカル録りの本番というのに仕方なく一つずつ歌って試した. このへんでいいだろうというところで,"やっぱりダメ"と言って,隣を待つことに.タイの5時間は8時間くらいなので, その間,気持ちを高揚させていなくてはいけない」. ちなみに,日本でAスタBスタなど複数のスタジオでミュージシャンが同時に作業している状態を表現するのに, ヒカシューとマリスミゼルの名を例えとしてあげていました(笑). 音楽をほとんど聴かないはずの平沢氏がマリスミゼルを….やはりライバル視しているんでしょうか?(笑) (マヒト談:P−とマリスミゼルはキャラかぶってるからね) そのほか,タイでは「歌手」と「曲を作る人」は別なので,一人で作業をしていると驚かれるそうです. 機材をいじっていると「おまえがやるのか!?」,コーラスを歌っているとお金がなくてコーラスを雇えないと思われる…(笑). それでもバカコーラスを重ねて音ができあがってくると,さすがにあえてそうする意図がわかってきたらしく, スタッフたちが興味をもって集まってきたそうですが(笑). 日本のミュージシャンは,すべてを一人でこなす節約家で働き者というイメージを, タイのみなさんに植え付けてきたことでしょう(笑).(マヒト談:単に器用貧乏に見えなきゃいいけど…) そして,肝心のインタラクティブ・ライブについては「説明しすぎてかえってわからなくなってきた(笑)」. 今回の「WORLD CELL」のストーリーは, 「WORLD CELLを修復していた庭師KINGがワーカホリックとストレスで瀕死状態」であるところから始まります. 世界を救うには谷や河を越えてWORLD CELLのある地の果てに行かなくてはなりません. そこで橋大工ヒラサワが行くことに.しかしヒラサワ一人では無理なので, 「救済する橋のギルド」を作ってそのメンバーに橋作りを協力してもらうことになるのです.ギルドのメンバーは, ライブの時間に救済する橋のギルドのHPにアクセスして, そこで岩を砕き橋を作っていきます.石が積み重ねられるたびに会場にその状態が映し出されるそうですが, ライブ中の橋を越えていくポイントに差し掛かったときに間に合わなかった場合は, ストーリーがどうなってしまうかわかりません.ライブ会場の外にいるみなさんにこそ大きな期待がかかっています!(笑) ちなみに,インターネットで橋を作るのは「救済する橋のギルド」で, ライブ会場にいるのは「応援する橋のギルド」なのだそうですが, 会場にいても「救済する橋のギルド」になりたい人はそれもあり.パソコン持ち込み可です. ただし携帯電話,PHSが繋がるかはわからないので,「できるだけうまくいくように考えてはいる」とのことでした. 「でもおかしな話ですよね.(モバイルする人は)現実はいいのか?おまえ!!しかしWelcomeです(笑)」. (マヒト談:赤坂ブリッツの「BLACK in white船団ライブ」にて,携帯が圏外になり, ライブ会場OVをあきらめた人もいるのだよ.<オレ) 私見ですがモバイルは,電話が繋がらない,途中で切れる…そのほか,モバイル機器の電源切れも要注意です. また当日アクセスが集中するとHPそのものに入れない可能性もあるので, わざわざ買うつもりの方はそのあたりを覚悟したほうがいいと思います…. 最後は,「最近,平沢のサインのうずまきの数が多いとか,ここがおかしいから偽物と分析する人もいるらしい」ので, 生サイン会.「机があるので,おかしいとは思っていました…(笑)」. うずまきの数が変わったり80年代のサインを書いたりするのは,話しかけられたときや,サインにあきたときなどだそうです. 今回も,うずまきが異常に多いサインをもらった人がいました(笑). (マヒト談:いつもより多めに回しております〜) 客が多いので,直接の質問や名前を書いてもらうのはナシ.途中,テスラ姉さんを通じての質問には答えていました. 平沢氏,かなりのスピードで黙々とサイン.ファンの顔になんて目もくれません(笑). 質問をいくつかあげると…秋葉原は「好きですよ,性的な感じがない.コギャルとかいなくて(笑)」. ポスターでもおなじみ,首が反対なんじゃないの?と話題の平沢さんの手ですが, 「あー親指に見えるとか言われていますが,あれは耳です」.それでもヘンでしょ!?(笑) なぜいつも長袖の服を着ているのかというと,「いやホントに体温調節ができなくなってるんですよ(苦笑)」. また,万国点検隊については,11月28日〜12月3日の予定とのこと.でも場所はまだヒミツ. 今回はファンクラブ(GREEN NERVE)以外の人も若干参加できるかも,という話です. 平沢さん,テスラ姉さん,お疲れさまでした〜. 以上,ASURAがお送りしました. 見ていない方に,概要だけでも伝わればよいのですが(笑). Powered by Ruby 2.6.10 |