デジタルコンテンツグランプリ
2001 授賞式

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  04 「在宅オーディエンスって…?」

そして平沢さんへのインタビューが始まった.

「まずは今,受賞されました感想をお聞かせいただけますでしょうか」

「あのー,や,我が身に何が起こったのかという気持ちです. あのー,インタラクティブ・ライブをですね,あの少しでも多くの方に知っていただくチャンスに なればと思って出品させていただきましたけれども,えー,このような結果になるとは 思ってもいませんでした.どうもありがとうございます」

いつもよりかなり低いトーンで話す平沢さん.一応考えてきたコメントなんだろうか(笑).

「インタラクティブ・ライブを始めた動機,きっかけはなんだったんでしょうか」

「えーとですね,あのー,私はあのーデジタル楽器を使う音楽をずっと続けてまして,えー, 長い間やってるうちにあの,デジタル楽器からコンピューターがあのー,自分の創作の道具に なった時点でですね,何かあの,コンピューターならではのライブコンサートというものを, あの,作り出したいと考えてるときにですね,ある方から,えー,インタラクティブ性のある ライブを作ってはどうかという,あのー,アドバイスをいただきまして,えー,それで生まれたのが インタラクティブ・ライブです」

ここ,「えー」とか「あのー」とかは臨場感を伝えるために,あえて編集せずにお送りしています(笑)


やはり低いトーンで話す.顔は部門賞のときよりは落ち着いたようだが,やはりこわばったような表情であることには変わりない.

「ライブ会場に来てるお客さまの反応はもちろんなんですが, 在宅オーディエンスのみなさんの反応というのは,実際やられていて, どのように感じるものなんでしょうか」

わー.何の説明もなくいきなり「在宅オーディエンス」って言われてもなぁ….

「あのー,私は実はあの,ステージで歌を歌っているのが精一杯なので,あの,どのようにあの, ネット上で,えー,在宅オーディエンスが反応してるかというのはですね,私自身には わからないんですけども,あのー,時々刻々とその,この「賢者のプロペラ」はですね,あのー, インターネット上で,えー,壁を崩していくという作業によって,ストーリーの進行を 変えていくものだったんですけども,時々刻々とそのネット上でどれだけ壁が崩されてるかということが, スクリーン上に表示されまして,それを見ることで自分自身も,あのー, みなさん盛り上がってるなということを知ることができます」

当然のことのように「在宅オーディエンス」のことが語られる….

「では,初回から今日までいろんな変化があったのではないかと思うのですが, 何か年を重ねるごとにライブの変化とかありますでしょうか」

「そうですねあのー,えー,みなさん,あのー,毎回そろそろその,流儀というんですか, あのー,ま,拍手やですね,歓声によって,あの,コンサートの進行が決まっていったり するんですけれども,そういう方法にも「宅オ」の方たちが馴れはじめてですね, 何か新しいことをやらなければいけないなと思っています. で,えー,インターネットもですね,最近あのー,いわゆるブロードバンドという形でですね, より,そのライブ感…を実現することが容易になってきてると思いますので,あのー, ある意味でその,ひとつの場所にとらわれない,いろいろな,あの,方向から,あー, 参加できるライブ・ショウというもの…の実現に向けて,えー,もすこしがんばりたいと思います」

…またいきなり「宅オ」ですか(汗).
や,もすこしがんばっていただけると楽しみだ(笑).

「さらなる飛躍を本当に楽しみにしております.本日はおめでとうございました」

大きな拍手に送られて,席に戻る平沢さん.
少し笑みも浮かべてはいたものの,目尻や頬が思いっきりゆるむことはないまま. コンビニのおばちゃんを笑えないほどあがっていたようだが,これで大仕事も終わり(笑).

…さて最後に最終選考審査委員長から審査講評と総評.そこから経済産業大臣賞について.

「…最後の経済産業大臣賞というものが一番上位というのも変ですが,優秀賞となっておりますが, 今受賞していただきました平沢進さんの賢者のつば…,あ,プロペラ,この作品,そして 平沢さんを表彰させていただきました.

今,「つばさ」って言おうとしたね.審査委員長!(笑) せめて「石」と間違えた方が…(笑).

これは,ふつうあのような大規模なエンターテイメントをやりますと たいへん大組織で行うというのが一般的でありますけれども, 平沢さんは,先ほどのビデオにも顔が映っておられましたように, 自作自演,それからお金を集める,いろんな企画をする,とほとんど, 個人,あと数人の手伝いの方とやっておられるということで, そういう点でもこれからのひとつのあり方ですね,従来,どちらかといえば巨大,巨大という 方向にいって,大組織がいいものを作るという方向に対する, 新しい方向を示していただいたという点もありまして, たいへん素晴らしい受賞ではないかと思います」

やはりキーワードは「自作自演」(笑).
「賢者のつばさ」というのもアレだが,この贈賞式の間,何度も「賢者のプロペラ」と言われるのを聞き, 誰もその意味について語らないのが,むしろ不自然に思えてきた….
ファンしかいないインストアでさえ,まずは「賢者のプロペラ」の意味から説明されていたのに.
みな,意味がわからないのは自分だけではないか,そんなこと訊いたらアートを理解していないと思われるのでは,という裸の王様状態だったりするんだろうか.
まあ,そういう人はこっそりと,DVDを買ってください(笑).

こうして贈賞式は無事終了.次は懇親会だ….











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